2016年12月27日
知能のすべてが遺伝で決まるわけでない
息子が通う幼稚園では「SIあそび(エスアイあそび)」という授業が週一であります。
SIとは知能構造理論のことで、
「子どもたちが持っている学びたいという意欲や好奇心を学校に通うようになってから役立つ力」を、遊びを通して身につけておきましょうといった感じです。
子どもが受身になったり、やらされていると感じては何も身に付かない。
「興味をもって、やってみようと思う」
このようなときに学んだことは知能が発達する。そのために必要な教材を週一やっている感じです。
この時点でなんのこっちゃ

知能因子と言う言葉がSIでは出てきますが、人間の知能を「領域」、「所産」、「働き」という3つの側面から捉えて、この3つの側面の要素を1つずつ組み合わせたものを知能因子と呼びます。
知能因子の意味がわからない

知能因子のなかには先ほどの「領域」、「所産」、「働き」という3つが出てきますが、
「領域」の中には
図形(動物や物の形、幾何図形、地図など)
記号(色、数、マーク、文字など)
概念(描かれたものや言葉の意味など)
行動(顔の表情、しぐさなど)
があり、
「所産」の中には
単位(ある一つの事物)
分類(同類のもの、同質なもの)
関係(2つの単位の関連、連続的な傾向)
体系(3つ以上の単位の全体構造)
転換(対象の変化、置き換え、切り替え)
見通し(将来の予測、起こり得る結果の推理)
があり、
「働き」の中には
認知(知る、わかる)
記憶(憶えて再生する)
各散思考(どんどん思いつく、広がっていく思考)
集中思考(筋道を立てて考える、考えをまとめる)
評価(比べて選びだす、判断する)
これらひとつひとつの知能因子に適切な刺激を与えることで知能の発達が促進されていく、と考えられていて、遺伝云々ではないという事です。
SIあそびの意味を説明すると難しいのですが、子供たちがやっていることは絵あわせだったり(同じ絵はどれ?)、お母さんが子供にお花をもらっていて、お母さんはどんな顔をしているかな?怒った顔?悲しい顔?嬉しい顔?泣いた顔?困った顔?の顔のカードを選ぶとか、
教材は遊びながら出来るものです。もし間違って悲しい顔を選んでも先生は「間違っている」とは指摘しません。
ここでは「正解」という考え方はなく、子供が集中してやることに意味があるので、間違っていることは何もないのです。
そういう経験をしながらこれから先に訪れる事柄に対応できるように学んでいく、という感じです。
小学校になれば、算数で数字や図形などがありますが、三角、四角、二等辺三角形を遊びながら形を覚えて行く感じで、小学校に上がっても困らない、といった感じです。
小さい時に如何に脳を刺激して発達を促し、そして子供が楽しんで取り組める事が大事だなぁと思いました。
目で見て(教材を見て)、手を使って(教材を切り離したり、モールを使ってカードもまとめたり)、考える(その教材を遊びの中でひらめく)。
SIあそびの中ではこの3つを意識的にやっている感じです。
先日の胃腸炎で幼稚園を一週間お休みしていたので、SI授業を受けない日がありました。
教材は毎月終わったらもらってきますが、12月の分の中でお休みした分の教材が入っていて、それをみたら
「やってないからやりたい」
と言われました。
ただ、この教材、私が見てもどうやってやるかわかりません

なので、先生に聞き、今日は生憎の雨で外で遊べないので、これをやってみることにしました。
題材は「おなじほし」
この教材は図形を単位で評価することがねらいです。
大小、形違いの4つの星が書いたカード立てに、バラバラに書いてあるカードから切り外し、カード立てに同じ絵のカードをいれ、

全部できたら、分類分けしたカードの左端にある穴にモールを通してねじる

これで終了です。
大人がやれば簡単ですが、子供からすると、
注意深く絵を見て分類する
手を使ってカードを切り離す
モールを通す穴を手であける
全部出来たら穴を揃えて(穴を同じ方向に揃えるのはなかなか頭を使うようでした)モールを通してねじる
つい手を出したくなりますが、グッと我慢。(親的にはこれが一番しんどい

子供の「やる気」を親が奪ってはいけません。
出来た時は嬉しそうな息子の様子をみていると、達成感があったようです。
日常でも子供にやらせる場面ってあると思いますが、自分がやった方が早いから、危ないから、そんな理由でやらせないことが多いのですが、もう少しいろいろな事をやらせてみた方がいいかな~と思いました。
子供の可能性は無限大。
親がその可能性を横から手を出して奪ってはいけないな、とSIあそびを通じて勉強になりました。
幼稚園や小学生のお子さんは冬休みでおうちにいることが多いと思います。
是非、何かやらせてみて、結果が間違っていても達成したことを誉めてあげてみるのもいかがでしょうか~?
とにかく親の自分が口や手を出す我慢が大事ですよ~

Posted by Touch&smile
at 12:53
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